「北中の適性検査って、普通のテストと何が違うの?」「問題A・B・Cって何?どう対策すればいいの?」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
高松北中の適性検査は、教科の知識をそのまま問うテストではなく、資料や実験の結果を読み取り、自分の考えを言葉で説明する力を問う検査です。問題A・B・Cの「融合問題」と、作文で構成されています。
この記事では、北中の適性検査のしくみと配点、各問題の特徴、今から入試までにできる対策を解説します。毎年、北中の過去問を分析し、受験生の指導にあたっている受験専門塾・岡川塾(当サイト運営)の塾長が、適性検査で点を取るためのポイントをお伝えします。
高松北中の適性検査とは?
高松北中の入試では、入学志願者全員に「作文を含む適性検査」と面接が行われます。
令和9年度の入試では、適性検査と面接はどちらも1月16日(土)に行われます。
適性検査は、算数・理科・社会などの教科をもとにしながらも、「覚えた知識を答える」だけでは解けない問題が中心です。会話文や資料、実験の結果を読み取り、理由まで含めて自分の言葉で説明する問題が多く出題されます。
▶入試全体の日程は「【令和9年度】高松北中入試の日程まとめ」をご覧ください
適性検査の構成と配点
北中の適性検査は、問題A・B・Cの「融合問題」と、作文で構成されています。
当サイトの「配点基準と合格者の得点」の記事でまとめた配点は、次のとおりです。
| 試験 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 融合問題(問題A・B・C) | 大問ごとに教科をもとにした問題 | 各20点・合計60点 |
| 作文 | 問いは2つ・合計500字程度 | 20点 |
配点を見ると、融合問題が60点、作文が20点です。ただし作文は1問あたりの配点が大きく、書けるかどうかで大きな差がつくことを忘れないようにしましょう。
問題A・B・Cの特徴
問題A・B・Cは、それぞれ教科をもとにした問題になっています。どの問題にどの教科が出るかは年度によって変わることがあるので、過去問を複数年分解いて傾向をつかむことが大切です。
■理科をもとにした問題:実験・観察から考える
理科をもとにした問題では、実験や観察の結果から、きまりや理由を考える力が問われます。
たとえば令和6年度の問題Bでは、ふりこの長さと1往復にかかる時間の関係を表から読み取り、決まりを見つけて答える問題や、ブランコに立って乗る場合と座って乗る場合を比べ、理由を説明する問題が出題されました。
教科書の実験を「なぜそうなるのか」まで説明できるようにしておくことが、いちばんの対策になります。
■社会をもとにした問題:資料を読み取って考えを書く
社会をもとにした問題では、グラフや表などの資料を読み取り、自分の考えを書く力が問われます。
令和7年度の問題Cでは、香川県の人口の変化をテーマに、「人口が一部の地域に集中するとどんな問題が起こるか」や、「香川県の魅力をどのようにアピールするか」を自分の考えで書く問題が出題されました。
身近な地域の話題が多いので、日ごろからニュースや新聞で香川県のできごとにふれておくと、考えを書くときの材料になります。
■算数をもとにした問題:条件を整理して解く
算数をもとにした問題では、文章や図から条件を整理し、筋道を立てて答えを求める力が問われます。
計算の正確さはもちろん、「どのように考えたか」を式や言葉で説明させる問題もあります。答えだけでなく、考え方を書く練習もしておきましょう。
▶各年度の問題と解き方は過去問解説の記事一覧で確認できます
作文の特徴
作文は、問いが2つで合計500字程度という形式です。
限られた時間の中で、テーマを読み取り、自分の経験や考えを筋道立てて書く力が求められます。
作文で大切なのは、「何を書くか」を決めてから書き始めることです。いきなり書き始めると、途中で話がずれたり、字数が足りなくなったりしがちです。
▶作文の書き方は「作文満点合格への4STEP」で詳しく解説しています
適性検査で求められる3つの力
適性検査で点を取るためには、次の3つの力を意識して伸ばしていくことが大切です。
| 力 | どんな力か | 日ごろからできる練習 |
|---|---|---|
| 読み取る力 | 会話文・表・グラフから必要な情報を見つける | 資料の「タイトル・単位・変化」に線を引く習慣をつける |
| 考える力 | 読み取った情報から、理由やきまりを見つける | 「なぜ?」「ほかの場合は?」と問いかけながら解く |
| 書く力 | 考えたことを、相手に伝わる文章で説明する | 答えを「〜だから、〜である」の形で書く |
3つの力はバラバラではなく、つながっています。読み取れなければ考えられず、考えがまとまらなければ書けません。過去問を解くときは、どの段階でつまずいたかを確認するようにしましょう。
今から入試までの適性検査対策
① 10月:過去問を1年分解いて実力を知る
まずは、過去問を1年分、本番と同じ時間で解いてみましょう。
どの問題で点を落としたのか、読み取り・考え・書くのどこでつまずいたのかを確認し、残りの期間で優先することを決めます。
② 11月:苦手な問題の種類を集中的に練習する
11月は、見つかった苦手を集中的に練習する時期です。
資料の読み取りが苦手なら社会の資料問題を、理由の説明が苦手なら理科の実験問題を、というように、苦手な種類の問題を複数年分まとめて解くと効果的です。
③ 12月:時間を計って通しで解く
12月、特に冬休みは、問題A・B・Cと作文を本番と同じ順番・時間で通して解きましょう。
通しで解くと、時間配分や集中力の続け方がわかります。解き終わったら、その日のうちに解き直しをすることが大切です。
④ 1月:解き直しで自信をつける
1月は、新しい問題に手を広げるよりも、これまで解いた問題の解き直しに集中しましょう。
一度間違えた問題を解けるようになることが、本番での自信につながります。
適性検査対策でよくある失敗パターン3選
① 答えだけ書いて理由を書かない
適性検査では、答えが合っていても、理由が書けていなければ点がもらえないことがあります。
練習のときから、「理由も含めて答えよ」という問題では必ず理由まで書く習慣をつけましょう。
② 知識の暗記ばかりしている
知識を覚えることも大切ですが、それだけでは適性検査の問題は解けません。
覚えたことを使って「説明する」練習を、過去問を通して積み重ねましょう。
③ 作文の練習を後回しにする
作文は、短い期間で急に書けるようにはなりません。
週に1本を目安に、10月から書く習慣をつけていきましょう。
適性検査に関するよくある質問
■適性検査の勉強は、小学校の勉強と別に必要?
適性検査は小学校で習う内容をもとに作られているので、まずは学校の勉強をしっかり理解することが土台になります。
そのうえで、資料を読み取って説明する形式に慣れるために、過去問や適性検査型の問題集で練習を重ねましょう。
■過去問は何年分解けばいい?
できれば5年分以上に取り組みたいところです。
年度によって出題の教科や形式が変わることがあるので、複数年分を解くことで、どんな問題が出ても落ち着いて取り組めるようになります。
■模試は受けたほうがいい?
本番に近い形式の模試は、時間配分や緊張感に慣れるためにおすすめです。
結果の点数よりも、どの問題で時間がかかったか、どこでつまずいたかを確認することに活用しましょう。
保護者ができる適性検査のサポート
適性検査の力は、机に向かう勉強だけでなく、日ごろの生活の中でも伸ばすことができます。保護者の方ができるサポートを紹介します。
■「なぜ?」を一緒に考える
日常の中で「なぜだろう?」と思うことを、親子で一緒に考えてみましょう。
「どうして夕方になると影が長くなるの?」「どうしてこのお店はいつも混んでいるの?」など、身近な疑問について話し合うことで、理由を考える力が育ちます。適性検査の理科や社会の問題は、こうした身近な疑問から出題されることも少なくありません。
■ニュースや新聞の話題について話す
香川県や高松市に関するニュースを、親子で話題にしてみましょう。
令和7年度の問題Cのように、香川県の人口や交通など、地域の話題が出題されることもあります。「このニュースについてどう思う?」と聞き、理由をつけて答えてもらうだけでも、社会をもとにした問題の練習になります。
■答えの「説明」を聞いてあげる
過去問を解いたあと、「どうしてこの答えになったの?」と説明してもらいましょう。
人に説明しようとすると、自分がどこまで理解しているかがはっきりします。うまく説明できないところは、まだ理解があいまいなところです。
問題別の解き方のコツ
適性検査の問題には、形式ごとに解き方のコツがあります。過去問を解くときに意識してみましょう。
| 問題の形式 | 解き方のコツ |
|---|---|
| 会話文を読む問題 | 登場人物の発言に線を引き、「何について話しているか」「何が疑問になっているか」を確認する |
| 表やグラフを読み取る問題 | タイトル・単位・数値の変化を先に確認し、問いで聞かれている部分だけを見る |
| 実験の結果から考える問題 | 変えた条件と変えていない条件を整理し、結果の違いが何によるものかを考える |
| 理由を説明する問題 | 「〜だから、〜である」の形で、理由と答えをセットで書く |
| 自分の考えを書く問題 | 問いの条件(字数・資料を使うかなど)を確認してから書き始める |
特に理由を説明する問題では、答えだけでなく「なぜそう言えるのか」を書くことが得点につながります。解答例と自分の答えを比べて、足りない言葉がないかを確認する習慣をつけましょう。
時間配分の考え方
適性検査では、すべての問題を時間内に解き切ることが大切です。
1つの問題で考えこんでしまうと、後半の問題に手をつけられなくなります。過去問を解くときは、わからない問題に印をつけていったん飛ばし、最後にもどる練習をしておきましょう。
また、解き終わったあとに見直しの時間を少しでも残せると、書き間違いや単位の付け忘れなどのミスを減らせます。本番と同じ時間で解く練習を重ねながら、自分に合った時間配分を見つけていきましょう。
適性検査対策のチェックリスト
| 時期 | チェック項目 |
|---|---|
| 10月 | 過去問を1年分、本番と同じ時間で解いた |
| 10月 | 間違えた問題を解き直しノートにまとめた |
| 11月 | 苦手な問題の種類がわかり、集中的に練習した |
| 12月 | 問題A〜Cと作文を本番と同じ順番で通して解いた |
| 1月 | 解き直しノートを見直し、間違えた問題が解けるようになった |
まとめ:適性検査は「読み取る・考える・書く」を積み重ねよう
高松北中の適性検査は、次のような特徴があります。
- 問題A・B・Cの融合問題(各20点)と作文(20点)で構成
- 資料や実験結果を読み取り、理由を説明する問題が中心
- どの問題にどの教科が出るかは年度によって変わることがある
今からでも、過去問で実力を知り、苦手を集中的に練習し、通しで解いて仕上げる、という流れで取り組めば十分に力はつきます。まずは今日、過去問を1年分解く日を決めてみてください。
「適性検査や作文の対策を、家庭だけで進めるのは不安…」という方は、当サイトを運営する受験専門塾・岡川塾にご相談ください。北中入試の適性検査・作文・面接まで、本番を見すえた対策を行っています。

