「北中の作文って、どんなテーマが出るの?」「家で練習すると、時間内に書き終わらない…」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
高松北中の作文は、問いが2つで合計500字程度という形式です。テーマの種類ごとに書き方の型を身につけ、書く前に1〜2分で構成を決めてから書くことで、時間内に書き切れるようになります。
この記事では、北中の作文でよく出るテーマの種類と、テーマ別の書き方、時間内に書き切るためのコツを解説します。毎年、北中受験生の作文を添削している塾長が、本番で点を取るためのポイントをお伝えします。
高松北中の作文の形式と配点
北中の作文は、問いが2つで構成され、合計500字程度を書く形式です。
配点は20点で、問題A・B・Cの融合問題(各20点)と同じ重さがあります。1つの試験で20点が動くので、作文の出来は合否に大きく影響します。
▶適性検査全体のしくみは「高松北中の適性検査とは?」で解説しています
作文の基本の型「結論→理由→具体例→まとめ」
どの種類のテーマでも使えるのが、「結論→理由→具体例→まとめ」の型です。
| 段落 | 書くこと | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 結論 | 問いへの答え・自分の考え | 私は〜と考えます。 |
| 理由 | そう考える理由 | なぜなら、〜だからです。 |
| 具体例 | 理由を支える自分の経験 | 私は〜をしたとき、〜 |
| まとめ | 結論をもう一度・これからのこと | これらのことから、〜 |
この型の詳しい使い方や、減点されやすい表現については「作文満点合格への4STEP」で紹介しています。
時間内に書き切る4つのコツ
家で練習すると時間内に書き終わらない、という悩みはとても多いです。次の4つのコツを意識してみましょう。
① 書く前に1〜2分で構成メモをつくる
いきなり書き始めず、最初の1〜2分で「結論・理由・具体例」をメモしてから書き始めましょう。
構成が決まっていれば、途中で手が止まったり、書き直したりすることが減り、結果的に早く書き終わります。
② 2つの問いの時間配分を先に決める
問いが2つあるので、それぞれに使う時間を最初に決めておきましょう。
字数の多い問いに時間を多めに配分し、最後に見直しの時間を2〜3分残すのが理想です。
③ 具体例は「ネタ帳」から選ぶ
よく使える経験を、あらかじめ5〜6個「ネタ帳」にまとめておきましょう。
部活動や委員会、習い事、家のお手伝い、友だちとのできごとなど、いろいろなテーマに使える経験を準備しておけば、本番で「何を書こう」と悩む時間を減らせます。
④ 一文を短く書く
一文が長くなると、主語と述語がねじれたり、読みにくくなったりします。
「〜で、〜して、〜なので」と続けずに、「。」で区切って短く書くことを意識しましょう。短い文の方が、書くスピードも上がります。
今から入試までの作文の練習スケジュール
| 時期 | 練習の内容 |
|---|---|
| 10月 | 週1本のペースで書く。時間は気にせず、型を身につける |
| 11月 | 制限時間を決めて書く。ネタ帳をつくる |
| 12月 | 本番と同じ形式(3問・500字程度)で時間を計って書く |
| 1月 | これまでに書いた作文の見直しと、書き直し |
書いた作文は、必ずおうちの方や塾の先生に読んでもらいましょう。自分では気づきにくい誤字や表現のクセは、ほかの人に読んでもらうことで見つかります。
作文でよくある失敗パターン3選
① テーマからずれてしまう
書いているうちに、問われていることと違う話になってしまう失敗です。
書き終わったら、問いの文をもう一度読み、「問いに答えているか」を確認しましょう。
② 字数が足りない
指定された字数に足りない場合、大きな減点の対象になりえます。
採点が厳しい場合、判定不可とみなされ、0点になる可能性もあります。
練習のときから、原稿用紙の何行目くらいで書き終わるかを意識して書きましょう。
③ 誤字・脱字が多い
小さなミスでも、積み重なると大きな減点になります。
よく使う漢字は、作文の練習とセットで書き取り練習をしておきましょう。
作文に関するよくある質問
■作文は家庭で練習しても大丈夫?
家庭での練習も効果がありますが、書いたままにせず、誰かに読んでもらうことが大切です。
保護者の方が読むときは、まず良いところをほめてから、「ここはどういう意味?」と質問する形で直していくと、お子さんも前向きに取り組めます。
■本を読むと作文は上手になる?
読書は語彙や表現を増やすのに役立ちますが、読むだけで書けるようにはなりません。
読書と並行して、実際に書く練習を積み重ねることが大切です。
テーマ別の作文例(構成メモつき)
実際に書くときのイメージをつかめるように、テーマの種類ごとに構成メモと書き出しの例を紹介します。
■経験を書くテーマの例「あなたが友だちと協力して取り組んだこと」
| 段落 | 構成メモ |
|---|---|
| 結論 | 運動会の学級旗づくりで、みんなの意見をまとめたこと |
| 具体例 | デザインの意見が分かれた→全員の案の良いところを組み合わせる提案をした |
| 学んだこと | 一人ひとりの意見を大切にすると、みんなが納得できるものになる |
| これから | 中学校でも、話し合いのときに周りの意見をよく聞きたい |
書き出しの例:「私が友だちと協力して取り組んだことは、運動会の学級旗づくりです。」
このように、最初の一文で問いに答えてから具体的な場面に入ると、読み手にとってわかりやすい作文になります。
■意見を書くテーマの例「中学校生活で大切にしたいこと」
| 段落 | 構成メモ |
|---|---|
| 結論 | あいさつを大切にしたい |
| 理由 | あいさつは人とのつながりをつくる第一歩だから |
| 具体例 | 転校してきた友だちに毎朝あいさつを続けたら、仲良くなれた |
| まとめ | 中学校でも、自分からあいさつをして新しい友だちをつくりたい |
書き出しの例:「私が中学校生活で大切にしたいことは、自分からあいさつをすることです。なぜなら、あいさつは人とのつながりをつくる第一歩だと考えるからです。」
■文章や資料を読んで書くテーマの例
文章や資料を読んで書くテーマでは、最初に「筆者は〜と述べている」「資料から〜がわかる」と、読み取った内容を短くまとめてから、自分の考えにつなげます。
読み取った内容と自分の考えが、同じ話題でつながっているかを意識しましょう。
作文のネタ帳のつくり方
ネタ帳とは、作文で使える自分の経験をあらかじめまとめておくノートのことです。
本番で「何を書こう」と悩む時間を減らすために、次のような項目で5〜6個の経験を書き出しておきましょう。
| 項目 | 書いておくこと |
|---|---|
| いつ・どこで | 5年生の運動会、習い事の発表会など |
| 何をしたか | 自分が取り組んだこと、担当した役割 |
| 困ったこと・工夫したこと | うまくいかなかったことと、どう乗り越えたか |
| 学んだこと | その経験から気づいたこと、考えが変わったこと |
| 使えるテーマ | 協力、努力、失敗、挑戦、思いやりなど |
1つの経験を、いくつかのテーマに使えるようにしておくのがコツです。たとえば「運動会の学級旗づくり」は、「協力」「話し合い」「リーダーシップ」など、さまざまなテーマに使えます。
保護者が作文を読むときのポイント
お子さんが書いた作文を読むときは、次の順番で声をかけてみてください。
- まずは良いところを具体的にほめる(例:「この具体例はわかりやすいね」)
- 次に、わかりにくいところを質問する(例:「ここはどういう意味?」)
- 最後に、直すところを1〜2か所にしぼって伝える
一度にたくさん直そうとすると、お子さんのやる気が下がってしまいます。1回の作文で直すところは1〜2か所にしぼり、次の作文で意識できるようにしましょう。誤字や脱字は、赤ペンで印をつけて自分で直してもらうと、同じ間違いをしにくくなります。
作文の見直しチェックリスト
書き終わったら、次の項目を確認する習慣をつけましょう。本番でも、最後の2〜3分でこの見直しを行います。
| ブロック | チェック項目 |
|---|---|
| 内容 | 問いに答えているか。テーマからずれていないか |
| 内容 | 結論・理由・具体例がそろっているか |
| 文章 | 一文が長くなりすぎていないか |
| 文章 | 主語と述語が正しく対応しているか |
| 文章 | 同じ語尾(〜と思いました)をくり返していないか |
| 表記 | 誤字・脱字はないか。漢字で書ける言葉を漢字で書いているか |
| 表記 | 原稿用紙の使い方(段落の最初は1マスあける、句読点の位置など)は正しいか |
| 字数 | 指定された字数の範囲に収まっているか |
見直しで見つけたミスは、ネタ帳の最後のページに「自分がよくするミス」としてまとめておきましょう。入試直前に見返せば、同じミスを防げます。
まとめ:型とネタを準備すれば、作文は時間内に書き切れる
- 北中の作文は問いが2つ・合計500字程度・配点20点
- テーマの種類(経験・意見・読んで書く)ごとに型を練習する
- 書く前に1〜2分で構成メモをつくり、時間配分を決める
作文は、練習した分だけ確実に伸びる分野です。まずは今日、ネタ帳に使えそうな経験を3つ書き出すところから始めてみてください。
「作文を見てくれる人がいない」「添削を受けたい」という方には、北中入試の対策に力を入れている塾に相談するのもおすすめです。

