「志望理由を聞いても、子どもが『なんとなく』としか答えない」「どうまとめたら面接で伝わるの?」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
北中の面接では志望動機がよく聞かれます。伝わる志望理由をつくるコツは、学校で見たこと・感じたことを材料にして、「北中で何をしたいか」まで自分の言葉でまとめることです。
この記事では、面接で伝わる志望理由の作り方を4つのステップで解説します。毎年、北中受験生の志望理由づくりをサポートしている受験専門塾・岡川塾(当サイト運営)の塾長が、ほかの受験生と差がつくポイントをお伝えします。
北中の面接で志望理由が大切な理由
北中の面接では、例年「志望動機」がよく聞かれます。
北中の入学者選抜では、適性検査・面接の結果と調査書をもとに、中高一貫教育を希望する意欲や適性などを総合的に判断するとされています。志望理由は、その「意欲」を自分の言葉で伝えられる、数少ない場面です。
▶面接全体の対策は「高松北中の面接でよく聞かれる質問と答え方」で解説しています
伝わる志望理由の作り方4ステップ
- ① 北中の「いいな」と思ったところを書き出す
- ② 「なぜいいと思ったか」を自分の経験とつなげる
- ③ 北中の6年間でしたいことを考える
- ④ 30秒〜1分で話せる長さにまとめる
① 北中の「いいな」と思ったところを書き出す
まずは、北中について「いいな」「やってみたい」と思ったところを、思いつくだけ書き出しましょう。
学校説明会やオープンスクールで見た授業、部活動、先輩の様子、学校のホームページやパンフレットで知った行事など、材料はたくさんあります。この段階では、うまくまとめようとせず、数を出すことを大切にしてください。
▶説明会の振り返り方は「学校説明会に参加したら必ずやるべき3つのこと」をご覧ください
② 「なぜいいと思ったか」を自分の経験とつなげる
書き出したものの中から、特に心ひかれたものを1〜2つ選び、「なぜそう思ったのか」を考えます。
このとき、自分のこれまでの経験とつなげるのがポイントです。たとえば「英語の授業がいいと思った」なら、「英会話教室で外国の先生と話すのが楽しかったから」のように、理由の中に自分だけの経験を入れましょう。
③ 北中の6年間でしたいことを考える
北中は高松北高校とつながる中高一貫校です。中学3年間だけでなく、高校までの6年間でしたいことを考えてみましょう。
「英語を伸ばして、高校生になったら海外の人と交流する活動に参加したい」のように、少し先の未来まで話せると、中高一貫校を選んだ理由がはっきり伝わります。
④ 30秒〜1分で話せる長さにまとめる
最後に、①〜③をつなげて、30秒〜1分で話せる長さにまとめます。
| 順番 | 話すこと | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 結論(北中を志望した理由) | 私が北中を志望した理由は、英語の授業にひかれたからです。 |
| 2 | きっかけ(見たこと・感じたこと) | 学校説明会で、先輩たちが英語で自分の意見を発表していて、かっこいいと思いました。 |
| 3 | 自分の経験 | 私は英会話教室に通っていて、外国の先生と話すのが好きです。 |
| 4 | 北中でしたいこと | 北中では英語の力を伸ばし、国際交流の活動にも参加したいです。 |
保護者ができるサポート
■答えを教えず、質問で引き出す
保護者の方が志望理由を考えてしまうと、面接でお子さん自身の言葉として話すことができません。
「どの授業がいちばん楽しそうだった?」「どうしてそう思ったの?」と質問しながら、お子さんの考えを引き出してあげてください。
■できあがった志望理由を声に出して聞く
まとめた志望理由は、実際に声に出して話してもらいましょう。
紙に書いた文章は、声に出すと長すぎたり、言いにくかったりすることがあります。話しやすい言葉に直していくことで、本番でも自然に話せるようになります。
志望理由づくりでよくある失敗パターン3選
① 「家から近いから」「制服がかわいいから」だけで終わる
きっかけとしては問題ありませんが、それだけでは北中で学びたい意欲が伝わりません。
北中で何をしたいかまで、必ずつなげて話しましょう。
② パンフレットの言葉をそのまま使う
「探究的な学び」「地域創生リーダー」など、パンフレットの言葉をそのまま使うと、ほかの受験生と同じ答えになりがちです。
言葉を使う場合は、「それを見てどう思ったか」を自分の言葉で付け加えましょう。
③ 保護者が考えた文章を覚えている
保護者が考えた文章は、面接官にも伝わりやすいものです。
少しつたなくても、お子さん自身の言葉で話すことが何より大切です。
志望理由の材料になる北中の特色
志望理由を考えるときは、北中の特色を知っておくことも大切です。香川県が公表している学校紹介の資料などをもとに、材料になりやすい特色を紹介します。
| 特色 | 志望理由につなげる考え方の例 |
|---|---|
| 高松北高校との中高一貫教育 | 6年間を通して、じっくり学びたいことに取り組める |
| 探究的な学び | 地域の課題を調べ、発表する活動に挑戦したい |
| 英語コミュニケーション | 英語で自分の考えを伝えられるようになりたい |
| 数学・英語の発展学習コース | 得意な教科を先取りして、さらに伸ばしたい |
| 部活動 | 中学生と高校生がいっしょに活動する環境で成長したい |
ただし、特色をそのまま並べるだけでは、ほかの受験生と同じ志望理由になってしまいます。その特色を「なぜ自分が」魅力に感じたのかを、自分の経験とつなげて話すことが大切です。
志望理由の良い例・もう少しの例
同じ内容でも、話し方によって伝わり方は大きく変わります。例を比べてみましょう。
■もう少しの例
「北中は、中高一貫教育で6年間学べるところが良いと思ったからです。探究の授業にも力を入れているので、がんばりたいです。」
学校の特色は入っていますが、「なぜ自分がそう思ったのか」「北中で何をしたいのか」が具体的ではありません。
■良い例
「私が北中を志望した理由は、探究の授業で地域のことを深く学べるからです。私は総合的な学習の時間に、住んでいる町の商店街について調べ、お店の人の話を聞いて、町の魅力を多くの人に知ってほしいと思うようになりました。学校説明会で、先輩たちが地域の課題について発表している姿を見て、私も北中で6年間かけて地域のことを学び、自分の考えを発表できるようになりたいと思いました。」
自分の経験・説明会で見たこと・北中でしたいことがそろっているので、北中で学びたい理由がはっきり伝わります。
志望理由に関連してよく聞かれる質問
面接では、志望理由のあとに、内容を深める質問をされることもあります。
| 質問 | 答えるときのポイント |
|---|---|
| 北中のことをどうやって知りましたか | 説明会・オープンスクール・家族や知り合いの話など、きっかけを具体的に |
| 北中でいちばん楽しみなことは何ですか | 志望理由とつながる内容を選ぶと一貫性が出る |
| 高校ではどんなことをしたいですか | 中高一貫の6年間を見通した答えにする |
| 将来の夢は何ですか | 夢と、北中での学びがどうつながるかを話す |
志望理由と、これらの質問への答えが一本の線でつながっていると、面接官に強い印象を残せます。志望理由ができたら、関連する質問への答えもあわせて準備しておきましょう。
志望理由を考えるときに使えるワークシート
次の質問に順番に答えていくと、志望理由の材料が自然と集まります。親子で話しながら、紙に書き出してみましょう。
| 質問 | 書くことの例 |
|---|---|
| 北中を知ったきっかけは? | 家族にすすめられた、説明会に参加した、知り合いの先輩が通っている |
| 北中で見たこと・知ったことで、印象に残っていることは? | 英語の授業、探究の発表、部活動の様子 |
| それを見て、どう思った? | 自分もやってみたい、かっこいいと思った |
| そう思ったのは、自分のどんな経験があるから? | 英会話教室に通っている、総合の授業で地域を調べた |
| 北中の6年間で、どんなことをしたい? | 英語の力を伸ばす、地域の課題を調べて発表する |
| 将来、どんな人になりたい? | 外国の人と協力して仕事をする人、地域を元気にする人 |
すべての質問にきれいに答えられなくても大丈夫です。書き出したものの中から、お子さん自身がいちばん話したいと思うものを選んで、志望理由の中心にしましょう。
志望理由をブラッシュアップするコツ
■「具体的な数字や場面」を入れる
「がんばりました」「すごいと思いました」だけでは、どれくらいがんばったのか、何がすごかったのかが伝わりません。
「毎週2回、英会話教室に3年間通っている」「先輩が3分間、英語だけで発表していた」のように、数字や場面を入れると、ぐっと具体的になります。
■声に出して、言いにくいところを直す
紙に書いた文章は、声に出すと長すぎたり、言いにくかったりすることがあります。
何度か声に出してみて、言いにくいところは短い言葉に言いかえましょう。一文を短くすると、緊張していても話しやすくなります。
■家族以外の人に聞いてもらう
家族はお子さんのことをよく知っているので、少し説明が足りなくても理解できてしまいます。
祖父母や塾の先生など、家族以外の人に聞いてもらい、「伝わったかどうか」を確認しましょう。
志望理由に関するよくある質問
■親が北中を勧めた場合、どう答えればいい?
「家族に勧められたこと」がきっかけでも、まったく問題ありません。
大切なのは、そのあと自分で学校を見て、どう感じたかです。「最初は家族に勧められましたが、説明会で〜を見て、自分も北中で学びたいと思いました」のように、自分の気持ちにつなげて話しましょう。
志望理由づくりのスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 10月 | 北中の「いいな」を書き出し、ワークシートに答える |
| 11月前半 | 志望理由を文章にまとめ、声に出して直す |
| 11月後半 | 面接の練習で志望理由を話してみる |
| 12月 | 家族以外の人に聞いてもらい、伝わるかを確認する |
| 1月 | 本番前日に、話したいポイントだけを見直す |
志望理由は、一度つくったら終わりではありません。話す練習を重ねるうちに、「もっとこう言いたい」と思うところが出てきます。そのたびに少しずつ直していきましょう。
まとめ:志望理由は「見たこと+自分の経験+北中でしたいこと」
- ① 北中の「いいな」を書き出す
- ② 自分の経験とつなげる
- ③ 6年間でしたいことを考える
- ④ 30秒〜1分で話せるようにまとめる
志望理由がはっきりすると、面接だけでなく、入試までの勉強のモチベーションにもつながります。まずは今日、北中の「いいな」と思うところを親子で3つ書き出してみてください。
「志望理由のまとめ方をプロに見てほしい」という方は、当サイトを運営する受験専門塾・岡川塾にご相談ください。北中入試の適性検査・作文・面接まで、本番を見すえた対策を行っています。

