令和8年度(2026年1月実施)の高松北中学校の入試問題、適性検査Ⅱの問題Cを解説します。適性検査Ⅱは問題A・B・Cの3題を50分で解く形式で、どの問題から解いてもかまいません。
まずは問題文を読んで、自分で解いてみてから解答・解説を確認しましょう。
大阪・関西万博に行ったたろうさんと、はなこさんの会話をもとに、観光・外国人観光客・食料・SDGs・これからの社会について考える問題です。
大問1 観光客が集中することによる生活の変化
問題
多くの観光客が集中することで、日本の観光地に住む人々の生活がよくなった点と悪くなった点を、それぞれ書きなさい。
解答例
よくなった点:働く場所が増える/税収が増える/交通の便がよくなる など
悪くなった点:交通渋滞がおこる/いつも使っている商業施設が混雑する/ごみの量が増える など
解説
「観光客が集まると、お店や交通機関はどうなるか」を、住んでいる人の立場で考えます。よい面と悪い面の両方を、具体的に一つずつ書くことが大切です。
大問2 外国人観光客数が増えた割合
問題
資料1(2004年と2024年に日本を訪れた外国人観光客数の上位5か国・地域)から、2024年の上位5か国・地域のうち、2004年と比べて観光客数が増えた割合が最も大きい国・地域を答えなさい。
| 国・地域 | 2004年 | 2024年 | およその倍率 |
|---|---|---|---|
| 韓国 | 1,037,483人 | 8,452,682人 | 約8.1倍 |
| 中国 | 189,692人 | 6,064,115人 | 約32倍 |
| 台湾 | 962,168人 | 5,867,101人 | 約6.1倍 |
| 香港 | 271,492人 | 2,637,761人 | 約9.7倍 |
| アメリカ合衆国 | 445,840人 | 2,537,002人 | 約5.7倍 |
解答
中国
解説
「増えた人数」ではなく「増えた割合」を比べる点に注意しましょう。人数の増え方は韓国が最も大きいですが、割合で比べると、中国は約19万人から約606万人へと約32倍になっていて、ほかの国・地域より大きく増えています。細かい計算をしなくても、「約19万→約600万」のようにおよその数で比べれば判断できます。
大問3 国内生産物が占める割合から考える課題
問題
資料2(2023年度に日本で消費された主な生産物のうち、国内生産物が占める割合)から、日本にはどのような課題があるか書きなさい。
| 生産物 | 割合 |
|---|---|
| 米 | 99% |
| 小麦 | 17% |
| 大豆 | 7% |
| 野菜 | 80% |
| 果実 | 38% |
| 肉類 | 53% |
| 卵 | 96% |
| 魚介類 | 54% |
解答例
日本の国内のものだけでは足りず、外国からの輸入品に頼っている。
解説
小麦は17%、大豆は7%と、国内で生産されたものの割合がとても低いことに注目します。多くを外国からの輸入に頼っているため、輸入が止まると困るという課題があります。
大問4 万博でのSDGsの取り組み
問題
資料3の「マイバック・マイボトルの利用推進」は、SDGsのどの目標につながっていると考えるか。目標7・11・12・13・14から1つ選び、記号と理由を書きなさい。
解答例
・目標12(つくる責任つかう責任):消費者として、環境を意識した取り組みができるから
・目標14(海の豊かさを守ろう):プラスチックごみを出さないことで、海洋汚染を防げるから
・目標13(気候変動に具体的な対策を):ごみを出さないことで、地球温暖化の防止につながるから
など、選んだ目標と理由が合っていれば正解です。
解説
正解は一つではありません。大切なのは、選んだ目標と理由がきちんとつながっていることです。「マイバッグ・マイボトルを使う→プラスチックの使い捨てが減る→〇〇につながる」と、順を追って説明しましょう。
大問5 これからの社会のあり方
問題
これからの社会の発展を考えると、私たちの社会はどのようになっていくことが望ましいか。あなたの考えと理由を書きなさい。
解答例
・二酸化炭素などの温室効果ガスを出さない社会になっていくことが望ましい。このままでは地球温暖化が進み、地球で人間が住み続けることができなくなるから。
・お互いの文化や習慣を尊重し、大切にしていく社会が望ましい。日本にはたくさんの外国人が来ており、外国人とともに生活していくことが考えられるから。
解説
自分の考えを書く問題では、「考え」と「理由」をセットで書くことが大切です。会話文のテーマ(万博・SDGs・外国人観光客)とつながる内容にすると、説得力が増します。
ポイント:問題Cは資料の読み取りと、自分の考えを書く問題の組み合わせです。大問2のように「人数」と「割合」のどちらを聞かれているかを、問題文でしっかり確認しましょう。
社会の問題は、ニュースで見た話題とつなげて考えられるようにしておこう!
令和8年度の問題A・B・Cと、ほかの年度の解説は「高松北中の過去問はいつから?効果的な解き方4ステップと年度別解説まとめ」からご覧いただけます。
当サイトを運営する受験専門塾・岡川塾 牟礼校では、適性検査・作文・面接まで、北中入試の本番を見すえた対策を行っています。
