令和5年度(2023年1月実施)の高松北中学校の入試問題、適性検査Ⅱの問題Aを解説します。適性検査Ⅱは問題A・B・Cの3題を50分で解く形式で、どの問題から解いてもかまいません。
まずは問題文を読んで、自分で解いてみてから解答・解説を確認しましょう。
大問1 だ液のはたらき
問題
ご飯をよくかむとあまく感じることをふしぎに思ったみほさんが、次の実験をしました。
① でんぷんのとけた液をA・Bの試験管に同じ量ずつ入れる。
② Bの試験管だけに、だ液を少量入れる。
③ A・Bを約40℃の湯で10分間ぐらいあたためる。
④ A・Bにヨウ素液を入れて、色の変化をみる。
(1) 何のはたらきを調べる実験ですか。
(2) 湯の温度を約40℃にするのはなぜですか。
(3) Aは青紫色に変化し、Bは変化しませんでした。「でんぷんが【c】と考えられる」の【c】にあてはまる言葉を書きなさい。
(4) ご飯をよくかむとあまく感じるようになった理由を、実験結果から説明しなさい。
(5) ロールパンはかむとあまく感じたが、サワラの焼き魚では味の変化を感じなかった理由を、食品成分表(100gあたり ロールパン:炭水化物49g、サワラ:炭水化物0.1g)をもとに書きなさい。
じっくり考えてみましょう。
解答
(1) だ液
(2) ヒトの体温に近づけるため
(3) 変化した
(4) だ液のはたらきによって、でんぷんが別のものに変化したから
(5) サワラには、炭水化物(でんぷん)がほとんど含まれていないから
皆さん、答えられたかな?それでは解説を見てみましょう。
解説
(1) だ液を入れたBと入れていないAを比べているので、だ液のはたらきを調べる実験です。
(2) だ液は口の中ではたらくものなので、口の中と同じくらいの温度(体温)にしてはたらきやすくしています。
(3)(4) ヨウ素液は、でんぷんがあると青紫色になります。Bで色が変わらなかったのは、だ液によってでんぷんが別のもの(あまさを感じるもの)に変化したからです。
(5) だ液が変化させるのはでんぷんです。食品成分表を見ると、ロールパンには炭水化物が49gありますが、サワラには0.1gしかありません。
ポイント:「Aは対照実験(比べるための実験)」という考え方が大切です。条件を1つだけ変えて比べることで、何のはたらきかがわかります。
大問2 ゼリーとパイナップル
問題
ゼラチン(たんぱく質)のゼリーと寒天(炭水化物)のゼリーに生のパイナップルをのせると、ゼラチンゼリーだけが液状になりました。さらに、ゼラチンゼリーに「常温の生のパイナップルのしぼり汁」を入れると液状になり、「加熱してから常温にもどしたしぼり汁」を入れると固まったままでした。
(1) レポートからわかることとして、最も適当なものを選びなさい。
ア 生のパイナップルには、たんぱく質を変化させるはたらきがある。
イ 生のパイナップルには、炭水化物を変化させるはたらきがある。
ウ たんぱく質と炭水化物のどちらも変化させるはたらきがある。
エ どちらも変化させるはたらきはない。
(2) パイナップルの果肉が入ったゼラチンゼリーは、どのように作られていると考えられますか。
じっくり考えてみましょう。
解答
(1) ア
(2) 生のパイナップルを一度加熱したものを使用して作られている
皆さん、答えられたかな?それでは解説を見てみましょう。
解説
(1) たんぱく質でできたゼラチンゼリーだけがくずれ、炭水化物でできた寒天ゼリーは変化しなかったので、生のパイナップルにはたんぱく質を変化させるはたらきがあるとわかります。
(2) 加熱したしぼり汁ではゼリーが固まったままだったことから、加熱するとそのはたらきがなくなると考えられます。
身近な食べ物の「ふしぎ」から出題されることが多いよ。生活の中で「なぜ?」と考える習慣をつけよう!
ほかの年度・問題の解説は「高松北中の過去問はいつから?効果的な解き方4ステップと年度別解説まとめ」からご覧いただけます。
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