過去問解説

令和2年度 高松北中入試問題 問題A 大問3

北中入試 過去問題

問題

下の図2のように、重さが同じ2つのコップがあり、そのうちの1つはミョウバンをとけるだけとかした水よう液が、もう一つは同じ量の水が入っている。しかし、どちらがミョウバンをとかした水よう液か分からなくなってしまった。そこで、どちらのコップにミョウバンの水よう液が入っているのかを調べたい。調べるための方法を2つ答えなさい。また、その方法で調べたときの結果がどうなるかについて、それぞれ答えなさい。

図2
先生

液体に何をしたら良いか考えてみましょう。

解答

・方法:液体の温度を下げる。
 結果:物質が出てきた方がミョウバン水よう液で、何も出てこなかった方が水である。
・方法:液体を少しずつとり蒸発させる。
 結果:物質が出てきた方がミョウバン水よう液で、何も出てこなかった方が水である。
・方法:液体の重さを比べる。
 結果:重さが重い方がミョウバン水よう液で、重さが軽い方が水である。
・方法:液体にミョウバンを加えて、ガラス棒で混ぜる。
 結果:ミョウバンがとけなかった方がミョウバン水よう液で、ミョウバンがとけた方が水である。
などから2つ

先生

いくつ思いつくことが出来たかな?それでは、解説を見てみましょう。

解説

◆液体の温度を下げる方法
液体は温度が高ければ高いほど、ものがとける量が多いです。
→温度を下げればとけなくなったミョウバンで出てくるはず、と考えることができます。

◆液体を少しずつとり蒸発させる方法
水よう液の水は気体になるが、ものは蒸発して消えません
→液体を少しずつとり蒸発させるとミョウバンだけが残るはず、と考えることができます。

◆液体の重さを比べる方法
問題ではコップの重さと水溶液と水の量は同じと書かれてます。
水にとけても、ものの重さはなくならないです。(液体の重さ−水の重さ=ミョウバンの重さ)
→重さが重い方がミョウバンがとけている、と考えることができます。

◆液体にミョウバンを加えて、ガラス棒で混ぜる方法
ものをとけるだけとかした水よう液はこれ以上何もとかすことができません
→液体にミョウバンを加えてミョウバンがとけない方がミョウバン水よう液である、と考えることができます。

先生

水よう液の性質を抑えておきましょう。

次の問題へ

↓この問題の解説動画を見る↓

ABOUT ME
塾長
生まれも育ちも香川県民。普段は自分の塾で高松北中受験生に毎日受験指導を行っています。高松北中入試において、合格者実績No.1を誇ります。高松北中入試のことならだれよりも詳しい。趣味は鉱物集めと演劇。疑問があれば何でも聞いてくださいね!