高松北中入試対策

 高松北中入試は、中学入試が開始された当初は作文のみの試験でした。しかし、北中の人気上昇による受験生の増加や募集人数の減少によって、倍率が年々高くなっています。更に、試験課題が「作文」と「融合問題」の2つとなり、難化が加速しています。作文は500字作文、融合問題は算数・理科・社会の複合問題で大人でも解けないような特殊な問題形式で出題されます。では、北中入試の内容を具体的に見ていきましょう。

塾長

北中入試に特化した受験勉強を講じる必要がありますね。

先生

では、北中入試の内容を具体的に見ていきましょう。

融合問題

 融合問題とは、算数・理科・社会が教科横断的に出題される複合問題です。対策しないと全く解けないこの融合問題に対して、融合問題の解き方・解法を身につけていく対策が必要です。
 毎年、高松北中入試では大問3題で構成され、問題Aが理科、問題Bが社会、問題Cが算数になっています。理科では生物分野から物理分野まで幅広く出題されるため、理科の単元全体を学習する必要があります。また、社会では地理分野は毎年必ず出題されているため、地理中心に勉強していく必要があります。そして、算数では単なる計算問題は出題されず、思考力を問う問題が出題されるため、論理的思考力を磨く必要があります。
 この大問3題の共通点は答えだけではなく考え方も記述する記述式問題であるということです。回答用紙には大きな四角の回答欄がありそこに問題の答えとその考え方の両方を自分の言葉で書き上げなければなりません。

作文問題

 作文問題とは、高松北中入試の場合、40分間で500字の作文を書き上げる問題です。長い文章を読み取り、その文章び内容に関する読解問題が1問、その文章の内容に関して自分の意見を書く作文問題が2問で構成されています。純粋な国語の読解力を試すだけではなく、正しい日本語で論理的に文章を書き上げる記述力をも試されます。読解問題は普段学校の授業で学んでいる解き方で対応できますが、作文問題では論理的に文章を構成し書き上げる必要があるので特別な対策が必要です。夏休みに書く読書感想文のような書き方で書くと点数に結びつかないので、あくまでも受験作文として意見が終始一貫している文章を書く必要があります。
 近年では想像力を試す出題形式が見られるため、普段から想像力を磨き、そして正しい日本語で論理的に考える癖付けをするべきでしょう。また、近年400字から500字に回答文字数が増加したことを考えると、550字や600字に一気に増加する可能性もあるので、正しい構成で多い文量を書き上げる訓練をしましょう。

面接

 高松北中入試の面接試験は、個別面接です。2〜3個の質問に対して、答える内容や答え方を評価する試験内容です。生徒1人に対し2〜3名の試験官が質問をしてその回答を採点する試験です。面接で見られるところは言語コミュニケーション能力と非言語コミニケーション能力です。
 言語コミニケーション能力は、質問に対し何を答えるかと言うことです。つまり、答える内容が高松北中生になるにあたり、ふさわしいか否かと言うことを判断します。もちろん、答える内容に正解不正解はありませんが、明らかに適切ではない内容は答えるべきではありません。
 非言語コミニケーション能力は、質問に対しどのように答えるかと言うことです。つまり、答えるときの姿勢や目線、入室から退出までの礼儀・礼節・動作を見られ評価されます。これには正解の作法があり、融合問題や作文問題と同じように面接の正しい答え方や動作を学習し、実際に回数を重ねて実技練習する必要があります。本番では緊張して上がってしまうことを考えた上で普段の実技練習から緊張した状況を作り、正しい方法で自分の意見をしっかり相手に伝える訓練をしましょう

先生

以上のことを踏まえて、勉強していきましょう。
適切に対策が出来れば合格は必ず掴めますよ!