高松北中に限らず、
受験の上で必ず意識しなければならないのが「倍率」です。
近年では定員を割る年が多く、
「受験すれば必ず受かるのではないか?」
そのように考えられている方も中にはいるのではないでしょうか。
しかし、倍率に対する基本事項を知らないと、
受験勉強において大きく遅れを取ってしまう可能性もあります。
今回は、倍率の「誤解しやすいこと2選」と題し、
受験勉強を有利に進める方法をまとめました。
① 「来年も今年と同じくらいの倍率だろう」という誤解
ここ数年の高松北中の入試倍率は以下の通りです。
2023年度…0.84倍
2024年度…0.85倍
2025年度…1.00倍
この数字だけを見ると、「今年も定員割れかそれに近い数字だろう」と思ってしまいそうになります。
しかし、倍率は発表されるまで誰にも分かりません。
倍率は上がり下がりを繰り返すのが普通ですので、
ここから上がる可能性も下がる可能性もあります。
もし「定員割れだろう」と思い込んでいる状態で、
受験直前の倍率発表で大きく定員を超えていれば、
そこからの巻き返しは不可能でしょう。
常に倍率については最悪の状態を想定し、
それでも合格できるように勉強を積み重ねることが重要です。
② 「定員割れは全員合格する」という誤解
ニュースなどで「定員内不合格」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
定員割れだったはずなのに、合格発表で不合格の人が出る、
そのような状態のことを指す言葉です。
定員を割っている状態であっても、
受験生を合格とするか、不合格とするか、
最終決定は受験校が握っています。
結論、「定員内でも不合格になることはある」ということです。
香川県内の高校受験でも、
実際に定員内不合格は起こっています。
もちろん、定員割れの状態は、
普段よりも有利な状況であることには変わりません。
ですが、
作文の練習を全くせず、何も書くことができなければ、
面接で一言も話すことができなければ、
融合問題に全く的外れの解答をしてしまうようであれば、
不合格となる可能性は十分にあるでしょう。
倍率は誰にも操作できませんし、予想することもできません。
倍率という数字に振り回されることなく、
「するべき勉強をしっかりする」
「できなかったことをできるようにする」
こういった勉強の基本事項を忘れないようにしたいですね。